クロワッサンの話

パンが好きです。
クロワッサンも好きです。
 
でも、市販のクロワッサンは買いません。甘いからです。
なんで甘くするのかよくわかりません。
 
チョコの入ったクロワッサンはもはやクロワッサンではないと思っています。
 
パン屋さんのクロワッサンでも、たまに表面に甘い装飾をしてあるものがあります。
残念です。
 
※ ※ ※
 
クロワッサンの中でも、「普通の味」と「好きな味」が存在します。
でも「好きな味」に当たることはほとんどありません。
 
なんで?
 
それがどういうことなのかわかったとき、なるほど~と思いました。
 
クロワッサンは主に2種類あるそうです。
 
ひとつはマーガリンや植物性オイルを使用したもので、「クロワサン・オルディネール」というそうです。
形は三日月のように両端が曲がっています。
 
もうひとつはバターを使用したもので、「クロワサン・オ・ブール」というそうです。
形はややまっすぐで、こちらの方がよく見かけます。
 
グルメでない私の残念な舌は三日月形の方が「好きな味」みたいで、
滅多に出会うことはありません。
 
バターが主流だからなかなか出会えなかったんですね。
 
※ ※ ※
 
ではいつ私はこの「好きな味」を食べたのでしょう?
多分、子どものときです。
 
安いクロワッサンを食べていたのでしょうか。
それともマーガリンのクロワッサンも普通にあったのでしょうか。
 
最後に食べたのは、10年程前のヨーロッパ移動中の機内食
三日月形のクロワッサンのサンドウィッチでした。
その時、「懐かしい味がする!」と思いました。
 
今でもパン屋さんに入るとついクロワッサンの形をチェックしてしまいます。
三日月形はほぼ見かけませんけどね。
 
ちなみにマーガリンではないけど「好きな味」の後を継いでいるのはドンクの「シェル」というパンです。
 
 
参考文献☆ぜひ読んでいただきたい。
酒巻洋子 『フランス バゲットのある風景』 株式会社産業編集センター