ネコザメ

こんな奇妙な形の卵知らない。

実家でつけっぱなしのテレビに、
海岸に打ち上げられた、黒い奇妙な形のプラスチックのごみのようなものが映って目に留まった。

卵がなんとか聞こえたけど、まさかその物体を卵だと思わないので、
テレビに近づいてよく見てみると、
やっぱり卵とは信じがたい物体が海岸に落ちていた。

ネコザメというサメの仲間の卵で、昆布色したドリルのような、
生き物の中からこの形が出てくるとは思えない人工的な形をしていた。

流されず、岩の間にうまく挟まって固定されるようにこんな形をしているらしい。

もっと不可解なのが、
メスが一生懸命流れないように産卵して、せっかくうまく挟まってる卵を
なんと別のネコザメが一生懸命取り出して食べるらしい。

初めは、うまく挟まらなかった卵をオスがくわえて運び、
安全な場所に移していると思われていたが実は食べていた、という残念な事実。

「産卵期に栄養が必要で、栄養豊富な卵を食べる」ということらしいけど、
別の食べ物なかったん?

いろんな生き物がいておもしろいなあとつくづく思う。