恐怖を学ぶ

戦争は誰でも嫌だと思っていました。
世の中は意図して平和に向かっていくものだと思っていました。
 
誰が好き好んで戦争に行きたいのですか
なんであんな恐ろしい戦争を再びしようとするのですか
 
大好きな人が死にに行くのは嫌です。
大切な人たちが死ぬのも嫌です。
男女平等で、自分も戦場に狩り出されるのも嫌です。
自分ひとり生き残るのも嫌です。
 
毎年の平和登校日には、
体育館の壁をぐるりと戦時中の悲惨な写真パネルが掛けられ、
怖くて直視できずに床ばかり見ていました。
 
原爆資料館では、今でも泣きそうになるくらい恐ろしい思いをしました。
火の海の中、被爆再現人形の手の指先は、溶けてその形をとどめていませんでした。
 
被爆者の方は、「爆弾が落ちてきたらすぐ目と耳を押さえろ」と教えられたそうです。
耳は聞こえなくなるから、目は衝撃で飛び出るからだそうです。
 
 
 
戦争の恐怖を学んで、
二度と戦争の惨禍を繰り返さないと誓った憲法がある事を知り、
子どもながらにほっとしたんです。