因島でお好み焼き

因島お好み焼きを食べた。
通りすがりの小さなお店、暖簾はあるけどお店の名前は見当たらない。
 
店内には鉄板の机がひとつ。
おばちゃんがその鉄板で次から次へとひとりでお好み焼きを焼いていた。
 
メニューはなくて、「そば」か「うどん」を選ぶ。
値段もわからず、両方の大盛をひとつずつ注文した。
広島のお好み焼きはそばのイメージだったのでなんだか斬新。
 
待っている間、地元の方が出入りする。
 
お客A「できた?」おばちゃん「もうちょっと」
 
お客B「そばふたつ」おばちゃん「ごめん今日そば終った」
 
お客C「・・・(無言)」おばちゃん「焼けてるよ」
お客C「これで(お金)」おばちゃん「いい!こないだ(魚)もらったのに。またちょうだいね。」
 
お客D「食べれる?」おばちゃん「うん、待ってくれたら」
Dさんはおばちゃんとおしゃべりしながら店内で一緒に待っていた。
 
おばちゃん「悪いんやけどねぎやってくれる?」ねぎの選別をDさんに頼んだ。
Dさん選別しながら「また今度持ってくるわ」。
 
持ちつ持たれつ。
地元の方に愛されているおばちゃんだなぁ。
 
 
大盛のお好み焼きがふたつ焼けた。
Dさんのも焼けて、皆で鉄板を囲んで食べた。
 
我々が大阪から来たと知って、Dさんが「(お好み焼き)関西のとちょっと違うやろ」と言う。
うどんは初めて見たと言うと、おばちゃん「うどんもおいしいやろ」。
 
うどんはこの店だけか、因島だけなのかも。
 
前のお客さんも、Dさんも、テコで上手に食べている。
麺が入ってるのに、食べ慣れている感すごい出てる。
我々には「こっちがいいかな」とお皿とお箸をくれた。
 
うどんもそばもうまかったけど、おばちゃんの人柄と愛情で余計うまかった。
お会計お願いすると、「ん~1000円でいいよ」。
 
安っ!
 
大盛1枚500円じゃないか。
安さに申し訳なさを感じる。
 
帰って調べてみても、結局お店の名前はわからなかった。
地元の方の大切な場所なんだなぁ。
おばちゃんありがとう。